016c 東本棚 雑誌 III 表4広告

戦時中の『報道写真』および『写真科学』の表4(裏表紙)広告は国威発揚のプロパガン­ダとなっていました。小西六写真工業、富士写真フイルム、オリエンタル写真工業の三社­が広告を出していますが、昭和18年(1943年)になると対戦国の「敵性語」を自主­規制する風潮をうけ、「オリエンタル写真工業」は「東洋写真工業」に社名変更していま­す。敵性語は法律で禁止されたものではなく、あくまで民間での運動だったため、対応す­る日本語表記がない「フィルム」という用語はその後も使われています。








昭和十八年十二月一日発行の報道写真第三巻。戦争国債の購入を呼びかけるプロパガンダ広告です。


この頃から各メーカーの広告も戦時色が強まってきます。「写真も戦闘配置に」小西六写真工業株式会社


「燦たり!戦果 一瞬の確保 不滅の記録」富士写真フィルム株式会社


「生活即戦争 戦力増強へ」小西六写真工業株式会社


敵性語を自主規制する風潮により現在のオリエンタル写真工業は東洋写真工業株式会社に社名変更していました。
「決戦は空だ 君よ今こそ空へ征かう」東洋写真工業株式会社



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