028 工作机 上・下

大辻清司は愛煙家で、桑沢デザインの授業でも「僕は煙草を吸うから君たちも好きにしたらいいよ」と学生に言うと、ピースを取り出してふかしはじめたという逸話があります。そのピース缶は作業台の周りで小物入れとして活用されており、吸殻が乗ったままの灰皿もありました。その他、作業台下の木箱の中には時計職人が使うヘアバンド型ルーペ、8mm時計旋盤と言われる小さな時計修理部品などを作るための小型精密旋盤の各種アタッチメントがありました。鉄道模型や模型エンジン、自作カメラなどの小物部品制作に使っていたのでしょう。








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