020b 工作机上 硝子乾板

工作机の上の棚に硝子乾板が重ねて置いてありました。カレンダーや雪景色を撮影したネガフィルムを元に、硝子に密着転写させてネガ版とポジ版を作成しているようです。どうやら大辻清司は、これらの硝子乾板でネガとポジを重ね、わずかにずらして引き伸ばし機のネガキャリアに入れてプリントを行う「レリーフ写真」を試作していたようです。今となってはあまり聞き慣れないこの暗室での特殊技法は、現在では画像編集ソフト「エンボス」フィルターとしてその名残りがあります。








工作机に積み重ねられていた硝子乾板。


硝子乾板上に密着転写された雪景色の画像。こちらはポジ版です。


こちらはネガ版のバイクの画像。乾板上を引っ掻いたような跡がのこっています。



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