030b 工作机上 情報カード
今となっては珍しい木製ボックスに入ったB6判情報カードです。情報カードは梅棹忠夫著『知的生産の技術』(岩波新書・1969年)によって普及したもので、大辻清司はちょうどこの頃に教鞭をとっていた東京造形大学と桑沢デザイン研究所のための授業資料や研究費などの事務記録、原稿の資料、蔵書リスト、撮影業務の記録などをとっています。桑沢デザインでの授業オリエンテーションのメモらしきものに「いまやメディアを超えての表現にためらうことは何んの理由もないこと。(インターメディア)」と書かれています。
B6版の木箱には情報カードが収納されていました。
中から出てきた情報カードの数々。
予定調和、表象作用といったキーワードが書き出されています。
「その潜在する資質をひきだすとともに、学生が自からの能力を開発し得るような教科が組まれ、指導されている。」

B6版の木箱には情報カードが収納されていました。

中から出てきた情報カードの数々。

予定調和、表象作用といったキーワードが書き出されています。

「その潜在する資質をひきだすとともに、学生が自からの能力を開発し得るような教科が組まれ、指導されている。」
029b 工作机下 機械部品・小物類
工作机の下にあった木箱には小さい機械部品が入っていました。ベル、配管ジョイント、模型のスクリュー、時計の歯車ユニットなどです。修理のためというより、造形がユニークで興味を惹かれたものだけを選んでいるようです。それらをオブジェ的に組み合わせて撮影しようとして、とっておいたのではないでしょうか。とりわけ機械仕掛けで動く部品に惹かれていたようです。
工作机の下にしまってあった木箱。中には小さな部品がつまっていました。
時計の歯車ユニットと思われるゼンマイ仕掛けの装置。
コンパクトフィルムカメラのボディ部分。
鉄道模型用の電動ターンテーブル。以前登場したレイアウトに組み込まれる予定だったのでしょうか?

工作机の下にしまってあった木箱。中には小さな部品がつまっていました。

時計の歯車ユニットと思われるゼンマイ仕掛けの装置。

コンパクトフィルムカメラのボディ部分。

鉄道模型用の電動ターンテーブル。以前登場したレイアウトに組み込まれる予定だったのでしょうか?
006b 西壁棚 桑沢デザイン研究所設計課題「大辻邸」
「家 みよた 上原 設計図」と書かれた包みを広げると中から桑沢デザイン研究所の学生による設計課題「大辻邸」設計図が出てきました。大辻清司の家は桑沢デザイン研究所講師時代に同僚であった建築家篠原一男によるもので、「上原通りの住宅(1976)」として知られています。
『この家についての基本プランが三、四十点つくられた。篠原研究室でのコンペが二回と、学生の課題が一回。それに篠原さん自身のプランを含めると、それくらいの贅沢な数である』(大辻清司「住まいができたら」芸術新潮、1976年10月号、再録「大辻清司フォトアーカイブ」武蔵野美術大学美術館・図書館)
「家 みよた 上原 設計図」と手書きの文字が残る包み。
包みをあけてみると「大辻邸」設計課題の図面がたくさん出てきました。
提出された「大辻邸」設計課題の図面の一つ。

「家 みよた 上原 設計図」と手書きの文字が残る包み。

包みをあけてみると「大辻邸」設計課題の図面がたくさん出てきました。

提出された「大辻邸」設計課題の図面の一つ。
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